【薬学部】本音で語る、実務実習の感想!

こんにちは。薬剤師のえっぐです。

今回は私の実体験を元に、実務実習で感じたこと、これから実習を控えてる方への心構えなんかををお伝えしたいと思います!

[st-midasibox title=”この記事でわかること” webicon=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold” myclass=””]
  • 実務実習ではどんなことを学べる?
  • 病院・薬局でのそれぞれの見どころ!
  • 実習先での心構え!実習を最大限生かすには?
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目次

実習に行くまで

私の学校では実習先の選択権が成績順であり、当時上の下くらいの成績であったのでそれなりに希望の場所を選ぶことができました、がこの時は特にやりたいことも決まっていなかったため、病院薬局ともに場所重視で一番近いところを選びました!

[st-cmemo webicon=”st-svg-bullhorn” iconcolor=”#FFEB3B” bgcolor=”#FFFDE7″ color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]当時は実務実習が3期制であり、私は第Ⅱ期(9月~11月)に薬局、第Ⅲ期(1月~3月)に病院での実習を行いました。[/st-cmemo]

薬局編

私の受け入れ先の薬局は、個人経営の古くからやっている商店街にある薬局で、1日の平均処方枚数は約100枚、採用医薬品は約4000品目と小さいながらも忙しい薬局さんでした。

周辺には総合病院も含め、医療機関が多かったのと、地域密着型の薬局でしたので、面分業(※不特定多数の医療機関からの処方せんを受ける薬局)の役割が大きかったと思います。

来る患者さんも常連様が多く、薬局長さんに会いに来ているといった方が多く見受けられ、まさに地域に愛される地元薬局といった感じです。

 

薬局実習でやったこと

実務の9割ほどは調剤・投薬・薬歴記載でした。

[st-kaiwa1]薬歴がオール紙だったので、確認や記載が大変だったのが思い出です(笑)[/st-kaiwa1]

採用品目数が多い薬局だったので、とにかく薬と触れ合うことを目標にしていました!

ほかには日々の課題があり、投薬中に気になった患者さんのアセスメントや処方意図の推測、薬についての自己学習を実習後に行い、1冊のノートに記して渡していました。

薬局長さんも忙しいながら、確認や日記のようなコメントを下さり、とても温かみを感じました。

他には在宅訪問や何度か地域研修もあり、同じ地域で実習を行っている学生さんと交流しつつ、薬剤師会のイベントなどにも参加しました。

 

薬局実習でのみどころ

薬局実習で特徴的な業務をまとめました。参考になれば幸いです!

処方監査

病院でももちろん行うことなのですが、薬局だとカルテが見れない分、処方箋からある程度その人の疾患を推測していく必要があります。

医薬品ごとの適応症やそれに沿った用法をある程度頭に入れておく必要があるので、初めのうちは面白そうな処方があれば、その薬を調べて自己学習を行っていきました!

[st-kaiwa1]後々の国家試験でも役立ちましたね![/st-kaiwa1]

レセプト業務

薬局特有の仕事としてはレセプト業務を店舗ごとに行うので、保険診療の仕組みや算定に関してかなり意識づけられました。

[st-kaiwa1]病院だと、医事課がメインで行うので、触れる機会が少ないですからね。[/st-kaiwa1]

 

医療機関の収益の半分以上は保険者からの支払いになるので、医療者として働くのであれば常に意識しておいたほうが良いです!

 

[st-kaiwa5]せっかく行った医療行為も算定が取れないともったいないです…[/st-kaiwa5]

OTC医薬品の販売

店舗にもよりますが、OTCが充実している薬局ですと、購入する際に患者さんから相談されることもあります。

症状を聞いて、適切な薬を選んでいく作業は薬剤師としてかなりやりがいがありまね。

OTCは医療用では使っていない独特の成分があったり、配合剤が多いので、それぞれの特徴を掴んでおくことが重要になってきます。

 

薬局実習感想

業務としては、調剤がほとんどでしたので、将来的に自分で店舗経営をできるようになるのであればあり!

ただ目的もなく働いてしまうとどうしても対物業務になりがちなので、スキルアップに繋がりにくいかな、というのが率直な感想です。

また薬局は最終工程なので、病院でも時間がかかった後に調剤でも時間がかかると、怒ってしまう患者さんが多く、患者さんとの距離が近いだけに対人面ではなかなかストレスが溜まりやすいなと感じました。

[st-kaiwa2]実際に何度かクレームまがいのことを言ってくる方もいましたね。[/st-kaiwa2]

薬局での患者さんの特徴としては、その方がかかっている疾患や生理機能を総合的に鑑み、その患者さんにあった服薬指導やサポートを行っていけます!

反対に各疾患によっての理解や専門を身に着けることが難しいと感じました。

 

病院編

実習先の病院は約600床ほどの公立の総合病院でした。

薬剤師人数が非常勤含め20名を切っていた(病床数からするとかなり少ないです!)ので、こちらも人手不足により、調剤がメインの業務となってました。

[st-kaiwa6]私の就活の決定打になったのがこの病院実習です。[/st-kaiwa6]

病院実習でやったこと

実習中の5割程度が調剤で、その他は薬剤管理指導、TDMの疑似モニタリング、院内製剤の調整方法、医薬品の管理・流通についての講義などなど、カリキュラムに沿い様々な業務に携わらせてもらいました。

実習の最後に総まとめの発表会が予定されていたので、空き時間はこちらの資料作成に充てていましたね。

病院実習での見どころ

病院実習で特徴的な業務をまとめました。参考になれば幸いです!

薬剤管理指導

ベッドサイドまで赴き患者さんに直接話に行くことが多かったです。病院ではカルテや検査値を確認できるので、病態と処方を結びつけることができるので、より深いアセスメントが可能です。入院期間だけとはいえ、一番治療が必要な時期に関わっていくので、不安を取り除けるようわかりやすい説明と親身になることが大切だと実感しました。

DI業務

DI担当者は主に医師や看護師から薬について問い合わせの対応を行います。配合変化や安定性などは添付文書やインタビューフォームだけで確認しきれないものも多く、製薬会社に問い合わせをしたり、現場のニーズに合わせて学術誌や論文から情報収集を行うこともあります。他には定期的に発行される院内DIニュースの作成や日々更新される医薬品の最新情報を職員に周知していきます。

[st-kaiwa1]病院全体から頼られている存在でしたね![/st-kaiwa1]

チーム医療

医師や看護師など多職種で1人の患者さん治療に携わっていきます。病院ではNST(栄養サポートチーム)やICT(感染症対策チーム)などのラウンドに参加し、薬剤師目線で治療へのアドバイスを行っていました。

各分野の専門性を高められるので、認定薬剤師や専門薬剤師に興味がある人は積極的に学んでいくべきです!

病院実習感想

病床数に対して薬剤師の人数が少なかったので、皆さんいつも慌ただしかったです。また人数不足からか、病棟業務への参加が思うように出来ていない様子でした。

当日実施予定の実習を終えた後は、時間が空くことも多かったため、色んなことができて楽しかったですが、実習としてはやや物足りない感じもありました。

業務の種類の多さや多職種での連携、また数多くの症例にかかわることができたのは大きな魅力でしたね!

また大規模病院であったせいか、組織体制がしっかりと形成されていることもあり、個人的にはややお堅い感じがするなと思いました。

また医療従事者のヒエラルキーがまだ残っているなという場面も見受けられました。

実習で注意する事

挨拶とマナーは徹底する!

実習では学生はお世話になる立場です。

受け入れ先も仕事とはいえ、指導される側ですから、お互い気持ちよくコミュニケーションをとるためにも礼節を保つことを心がけましょう。

[st-cmemo webicon=”st-svg-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]初日の服装はスーツが無難です![/st-cmemo]

やる気を見せることはもちろん、仲良くしていると相手もいろんなことを教えてくれます!

学ぶ姿勢を大切に!

マナーに通ずる部分もありますが、とにかく全部吸収する勢いでやってみると良いです!学生ですから、知らないことだらけで当たり前です。

聞くは一時の聞かぬは一生というように、わからないことはガンガン聞いていきましょう!

就職してからは、実習ほどじっくりと他の施設を見られることはなかなかありません。基本的な業務の他にも、その施設の運営体制や業務の流れ、人や物品の管理なども見ておくと、将来的に管理する立場になった時にも役に立ちます!

ちゃんと指導してもらえない

薬局実習はエリア選択しかできないため、受け入れ店舗は完全にランダムになっています。正直な話、当たりはずれはあります。

[st-kaiwa1]病院でもなくはないですけどね(笑)[/st-kaiwa1]

中には、来局者人数が少なくやることがなかったり、反対に調剤が忙しすぎてバイトのような扱いを受けてしまってる人がいるようです。

薬局に関しては、受け入れ先が選べないので、これに関しては運になってしまいます!(笑)

きちんと指導をしてくれるところも多い中、やることが偏っている実習先ですとモチベーションも下がってしまいますね。

[st-mybox title=”注意ポイント” webicon=”st-svg-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

実習カリキュラムから逸脱している場合や、ハラスメントのような行為がある場合は、学校側に相談してみましょう!

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

病院・薬局それぞれ特徴があるので、見どころを抑えて実習に臨めたらいいと思います!

11週間×2回と長い期間ですが、実務実習は就職先を決定する上でもとても参考になりますので、有意義なものしていきましょう!

ここで実習の心構えを…

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・病院・薬局ならではの業務を抑える

・興味があるものを探しつつ、自分の将来像をイメージする

・学ぶ姿勢を大切に!なんでも積極的に取り込んでいく!

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この記事を書いた人

とある病院薬剤師の長。
食べることが大好き!食べるために減量と運動を続ける毎日。
本業のこともぼちぼち、趣味半分でつぶやきます。

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