こんにちは。薬剤師のえっぐです!
病院薬剤師として働き始めはや3年…現在は新米薬局長として奮闘しております.
今回は私が、病院に就職するまでの経緯と、病院薬剤師の魅力についてお伝えします。
ちなみにですが、一概に病院への就職をオススメするわけではありません!
向き不向きや自分がやりたいことが人それぞれですので、参考にしていただければ幸いです。
- 病院薬剤師のリアルな仕事
- 病院薬剤師に向いてる人は?
- 病院選びのポイント
病院薬剤師を目指すまでの経緯
就職活動については、4年生後半ごろから何となく意識をしていました。ただその頃はやりたいこともまだ決まっておらず、どうしよーっかなー、とりあえず実習やってから決めていこうかなー、くらいの軽い気持ちで捉えておりました(笑)
この時期に進路決定している人はかなり少数でしたね。私は実習に行く前は、就職先の候補にも入れていなかったのですが、実習を経験し病院薬剤師として働きたいと思いました。惹かれた点は、様々な職種と関われる、専門病院であればその疾患の専門性を高められる、調剤以外の業務の豊富さが主な理由です。
病院薬剤師の仕事って
調剤
当院の場合、現在は人手不足が加速し、業務の9割方調剤になってしまっております。。ですが調剤補助さんを多めに入れているので、薬剤師は処方監査や疑義照会、入念な服薬指導が必要な方への対応など、対人業務を中心に行っています!
中には100%院外処方を行っている病院さんもありますが、病棟分の調剤があるため、まったくやらないという事はないですね。
病棟業務
薬剤師の充足度合いによって業務の幅が変わってくる部分です。病棟医薬品の管理、各委員会への参加、人員が潤沢な時は、薬剤管理指導(服薬指導)を豊富に行っておりました。
当院では配薬や輸液の管理は看護師さんが実施していますが、病院によっては薬剤師が行っているところもありますね!
DI業務
病棟や関連施設からの医薬品に関する問い合わせを受けています。
薬の飲み合わせや持参薬の代替相談、また医薬品の供給情報や情報のアップデートなどを定期的に他の医療従事者に周知しています。適切な情報の収集・提供を行うためのスキルが身につき、業務としてやりがいもあります!
病院薬剤師に向いてるのはこんな人
臨床薬剤師として活躍したい人
病院では一番治療が必要な時期の患者さんに介入でき、距離が近いため、薬物の効果副作用のモニタリングや、その時の状態を事細かに確認することが出来ます。治療により密接に関与できるので、薬剤師としての経験値が稼ぎやすいです。
チーム医療に携わりたい人
医師や看護師をはじめとした様々な職種の方と関わることが出来ます。他の職種の役割や、薬剤師としてどう関与していくか理解が深まり、医療現場でのニーズやそれに合わせた専門性を高められます!また、チームとして活躍することで、連帯感も高まり、治療を終えた後の達成感ややりがいなども感じられますね。
各疾患の専門性を極めたい人
特に専門病院などでは、その分野の疾患に強くなること間違いなしです!ほかにも急性期治療をメインで行っている病院では、患者さんが流動的なので、様々な症例を見たいという方にはお勧めです。その分業務は大変ではありますが、体力のある若いうちにある程度経験を積んでおくのも大事だと思います!
就活時の見極めポイント
経営状態
医療機関といえど、働く場所の経営状態は重要です。一般企業と同様に、業績が悪いと昇給が見込めませんし、倒産してしまった場合は働く場所を失うことになります。
病院ですと全体の約〇割が赤字となっています。コロナ渦もあり、経営的に厳しい状況になっている病院も少なくありません。
就活の際には、経営的に問題ないかもチェックするようにしましょう!
調剤の比率、処方箋の院外率
病院薬剤師を目指している方は、調剤以外の業務に魅力を感じていると思います。
ですので、業務全体の内どれくらいが調剤なのかを把握しておいた方がい良いです。せっかく病院に入ったとしても、調剤ばかりではがっかりしてしまいますよね。
見学や面接の際に調剤の業務比率や病棟業務がどのくらいあるのか、また薬剤師が充足しているかも確認してきましょう!
多職種間での風通しの良さ
最近ではなくなりつつありますが、まだまだ縦社会の側面が強くみられる業界だと思います。
職種間でのパワーバランスがあったり、連携が取れていないと働きにくい職場になってしまいますね。昨今のコロナの状況を鑑みると、なかなか難しいですが、病院見学を行った際に探りを入れたいところですね。
勤務時間
病院によって勤務形態が様々ですが、4週8休制度のところが多いです!そのほかに夜勤や当直があるところもあります。
薬剤師が不足しているところも多いので、休みの多さや取りやすさ、シフトの組み方をチェックし、プライベートとの両立が可能かどうかも忘れず確認しておきましょう!
病院薬剤師の給料が安いってホント?
[st-mybox title=”ポイント” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]2020年度の薬剤師の平均給与ですが、調剤薬局では583.8万円、病院では521.7万円と約60万円の差がありました。
[/st-mybox]平均年収でも大きな差が見えますね。低い所では年収300~400万円台のところもあります。私が就活しているときも、手取りが20万円を切るような病院もいくつかありました。
[st-kaiwa3]やりがいがある仕事といえど、6年大学に通って、この給料は萎えますね…[/st-kaiwa3]始めの何年かなど、期間の決めてやれると、キャリアアップや転職にも有利になり良いと思います!大学病院の中には、薬剤師レジデント制度を設けているところもあります。勉学のためと割り切って、こういった道を選択するのも1つの道だと思います。
最後に:自分に合った病院を探そう!
就活時気になるポイントは人それぞれだと思います。
因みに私は病院では働きたいのですが、お金が一番のモチベーションですので、病院の中でも給料の高い所で探しました!
病院は平均的には安いですが、科や病院の規模によってかなり差があります。今のところは、全体の平均年収以上はもらえているので満足してます!
やりたい事が出来るか、人間関係、休みの取りやすさ、給料などなど….自分のモチベーションが何かを分析し、自分にとって一番働きやすい環境を探し出しましょう!
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